限定解除、ズッコケ奮闘記。
やればできる。願えば叶う。

 ちょっと前の自動二輪の運転免許って、
小型、中型、そして限定なしの3段階だったんだ。
そして、限定解除だけは教習所に通って取れるものではなかった。
だから限定解除したライダーは皆、
運転免許試験場での一発試験の試練をくぐりぬけた人達だった。
この文章は、そんなライダーの一人、うっきーが
若き日にくぐりぬけた汗と涙の試練の記録なのだ。


(1992年1月17日執筆、2004年8月30日改訂)

私が解除を思い立ったのは中型免許をとって8ヵ月目の頃でした。
男友達におだてられ、軽い気持ちで一緒に広島の試験場に行ったのが始まりでした。

とっころが、事前審査なるものを受けて大ショック!!
ナナハンってこんなに重いんだと痛感しました。
(実はナナハンを動かしたのは初めてだった^o^ )

8の字はヨロヨロフラフラ、センタースタンドはもちろんあがらず、
引き起しは、1回目は試験官が見てなくてやり直し、(^_^;)
2回目に起こしたところで反対側に倒してしまい、(-_-;)
3回起こして心身共にぼろぼろになったところで、(;_;)
「車体を大切にしない奴にはもうさわらせない」と言われ、(;o;)
泣く泣く帰りました。

その後、なかよしのバイク屋さんに古いナナハンをさわらせてもらったり、友人のRZに二人乗りしてもらって重量をかけてスタンドかけをしたりして練習しました。
(ビンボーで教習所には入れなかった)
3回たてつづけに事前審査のためだけに試験場通いをしたのですが、さっぱりダメです。
さすがに試験官に顔を覚えられてしまい、「女は花でも生けていろ」とか「バイクに慣れて社会人になってから来い」(当時学生だった)などと散々に言われて、いったん試験場には近寄らなくなってしまいました。
悔しかったけどまだ下手だし、やっぱりこんな体格では(身長159cm 体重48kg)大型二輪に乗る資格さえないのかとグズグズ悩んでいました。

  が、しかし、一度始めてしまったことはやめるわけにはいかん!!!
と1年余り経った頃、再び復活! 今度はナナハンになれるために(事前審査がパスできるというのがホンネ)安全講習会に参加しました。
  するとどういうわけか前に比べてずいぶん楽にバイクを動かせるようになっているのです。
事前審査の試験官が「バイクに慣れてから来い」と言っていたのはこのことだったのかあ。
それと毎日腕立て伏せをして体力がついたという思い込みがあったことも原因だと思います。

というわけで、それからは順調に実技試験を受けられるようになり、人並みに苦労して11回で合格しました。(中免取って2年5月)
ちなみに、スラロームのパイロン倒し2回、一本橋脱輪2回、立ちごけ1回、クランクの出口で転倒1回、(広島試験場はクランクが上り坂で出口が傾いてて、谷側にコケたバイクを起こして三日間全身筋肉痛...。)
という悲惨な過程もあったりしますが。

合格の時のうれしさといったら!!!!!この瞬間のために限定解除したといっても過言ではないっっ かもしれない・・・。

合格のコツは合格してから、なあんだと分かったような気がします。
自分の身を守るために周りを確認する、バイクはバイクらしくバランスをとりメリハリのきいた運転をするという当たり前だけど究極のことだと思います。
試験場によっていろんな技があるけどそれは人の走りをじぃーっくりと見ていれば解決できるのでは? あまり情報にふりまわされ過ぎてもね。
下手でも下手なりに自覚して人が見て安心できる運転をすればいいんですよね。

なーんて偉そうに言っても11回もかかった私...。

限定解除でずいぶん得るものがありました。
最初はとても無理だと思っていたけど、「やればできる! 」「願えば叶う! 」のです。
ちょっと気恥ずかしいけどそれが信じられる体験でした。
思い込みって案外強力ですよ。
それとバイクを扱う楽しさも知ったような気がします。

これを読んで自信の無い人がちょっとほっとしてくれたらうれしいな。
合格すると信じてあせらず地道にがんばってくださいね。


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