本の世界を旅する。
極私的ブックレビュー。

 本の影響を受けて、行動することがよくある。
部屋に閉じこもっても、本を読めば、心の旅は始まるのだ。

 
 
テーマ 題名&情報   レビュー
旅行記/オートバイ/南米  チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記

チェ・ゲバラ著

数年前に読んで、もう本は処分してしまった。なのでうろ覚えレビュー。
今(2004年10月)「モーターサイクルダイアリーズ」という映画になってるらしい。ぜひ見たい。
革命家のイメージの片鱗もない、医学生くずれのゲバラが友達と2人で旅行する話。
題にあるモーターサイクルは途中で捨てて、無銭旅行になってたような。自分は有名な医者だとか言って村人をだまして世話になったりとか、そりゃもうええ加減ちゃらんぽらん学生って感じだった。それがどういうわけで革命家に変身したんだろう。
これを読んだ頃より南米に俄然興味が増している私なので、再読したいなあ。
青春度★★★
ハチャメチャ度★★★★★

バハマ/
絵+写真+エッセイ 

バハマブック

吉田カツ 著
 

京橋の京阪モール前のワゴンで半額セールに出ていたかわいそうな本。
その色彩に即、衝動買いした。 
吉田カツって誰よ?と思いながらも、絵の色いいなあ、タッチがいいなあといつも見ていたら。
今、ANAの機内誌「翼の王国」の表紙描いてはるのね。見てすぐわかった。いい感じ。
色彩が日本にはない南国の熱い日差しの色なのだ。
バハマに行きたくなる度★★★★★
ほれぼれ度★★★★★
劇画 

冒険ダン吉(1)

島田啓三著
少年倶楽部文庫 

漫画(劇画?)がちりばめられた文章で物語が進行していく。 紙芝居的な感じ。
ダン吉が釣りに出かけて居眠り、目が覚めればそこは南の島だった。てとこから冒険が始まっていくのだ。
おもしろい。時々開くと、おもしろくてついついどんどん読み進めてしまう。
ダン吉くんのたくましさ&発想のすばらしさ!プリミティブな創意工夫が大好き。
ただし、この本、最近古本屋で800円くらいしてた。もう新刊はないのね。
小学校のとき買ってもらって、幾多の本捨て整理をくぐりぬけ、今も健在。
ひまつぶし度★★★★
旅に行きたくなる度★
小説 

旅の重さ

素 九鬼子著
角川文庫
 

昔、古本屋でたまたま見つけた本。本屋では見たことがない。 
若い少女が家出して、遍路とか、旅芸人一座とかとからみつつ、最終的にはしょーもない男と暮らす幸せを見つけるという話が、その母への手紙の形式で書かれている。
全体に「どうなってもいいんだ」的退廃感とあきらめ的物悲しさがただよっていて、これを読んだ当時の私は受験に失敗して暗い時期だったので、共鳴してしまった。
自分でもどうにもならない重苦しさをこの本が気づかせ、癒してくれたのだろうか。
題名が絶妙だと思う。そう、旅って重い、わかるその感覚。でも旅をせずにはいられない。
おすすめ度★★★★★

オーストラリア/
旅行記 

アボリジナル・ランド

谷村志穂著
幻冬舎文庫
 

図書館で、表紙にビビッときて何の気なしに借りてみたら、一時間半くらいで一気読みしてしまった。
著者が、アボリジニと仲のいい白人ミュージシャンについて、アボリジニの居住区を訪ねる旅。
昔、私がオーストラリアに行ったときは、居住区なんて知らなかったけど、まるでつながれた飼い犬のように、一日中ゴロゴロしてるアボリジニしか見かけず、なんともいえない気持だったのを覚えている。
だけど、これを読むとやっぱり、アボリジニの思想ってすごいと思った。「生産」を一切しないで、自然を享受して生きる智恵なのだ。
そして、ブッシュ好きな案内人のチャーリーがワイルドなオージーのいい味出してる。
私もワイルドに生きたい。
著者は普通のひ弱な日本人女性代表って感じで、そういう視点から見てるから読みやすいのかも。
アボリジニにもっとハマリたくなる度★★★★★

オートバイ/
エッセイ 

レイコ-"永遠のトキメキ少女宣言"

三好礼子著
晶文社

その昔、女性ライダーのカリスマだった三好礼子の30歳の頃のエッセイ集。
今は「山村レイコ」となって、NHKのリポーターとかやってますね。昔は「ライダー」だったのに、残念。
18歳だった私はこの本を読んで、モロに影響を受け、まずは歩いて琵琶湖1周一人旅に出てしまった。そして、中型免許をとって、バイク人になってしまった。 
バイクで世界が広がり、バイクで自立できたという感覚は、私も乗ってみて、身をもって実感したのだった。青春だねー。
何度も読み返したい度★★★★★
旅に出たくなる度★★★★


 
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